前作ブースターの発売から8ヶ月。この発売ペースが当たり前になりました。

今回はデジタライズブースター「2」として、オリンポス十二神を中心にデジモンアクセル(ネイチャーゲノム・アルティメットゲノム)、デジモンミニのデジモンが収録対象。一番の目玉カードはアルティメットゲノム登場のスレイプモン。

デジモンミニ、アルティメットゲノム、デジタルモンスターゼボリューションDVDと発売日を一緒にしての怒涛の商品展開。MADE IN CHINAと中国製造になったようですが、特に変わった感じはしません。

ロイヤルナイツはオメガ・デューク・アルフォース・マグナの4体を再収録。300円パックのみの販売で、全56種の内訳はスーパーレア7種にレア7種のため前作と違って1箱では全種類揃いません。

そのためか、発売直後から通販サイトを中心に売り切れが続出。大手通販サイトAmazonでは、予約分を確保できず当日になって予約を全てキャンセル。抗議が殺到したためか、3日後入荷できた分だけ先着販売するという異例の事態に。元々の製造数が少ない上にメーカーによると次回入荷はなく、入手は困難を極めました。

内容に関して言えば、前作の壊れカードマタドゥルモンとヴォルクドラモンの対策カードが期待されましたが決定的な物は何一つ無く、逆にそれらのカードの優位性が確実になったとも言えます。

本当にバンダイはデジモン復活に本気なのかと疑いますが、今回の注目カードの紹介。

Bo-1181チィリンモン青枠ノーマルバトルタイプA
進化条件 レッパモン⇒「しょうりつ60%!」
ガルルモン⇒「しょうりつ60%!」
ディアトリモン⇒「しょうりつ60%!」
完全体聖獣型・ワクチン種[VB]
■相手スロットの表向きカード1枚を相手ゲージに重ねる
疾風天翔剣700
迅速の心得680
まもる(Aを0に)440
◎相手ポイントゲージのカード2枚毎に攻撃力が+300される
ロストポイント 40 30 20 10

このブースターを買う意味は、チィリンモンに尽きるのでは?

このカードの存在価値は援護能力にのみあります。コストなしで発動済みの相手オプションをゲージに重ねる効果は破壊的。このカードの登場によってフィールドカードが意味を成さなくなりました。援護能力は進化フェイズにも使えるため、ダークタワーでもシャッガイでも割れます。

他にもデスマッチと力の激突も飛ばせるため、一昔前に流行ったロックデックやハイブリが再び台頭するのは目に見えていますね。

発動後スロットに残って効果を発揮するオプションにしか使えないことと、このカードを使用したターンは他の援護が使えないという弱点がありますが効果の恩恵に比べればそんなことは些細なものでしょう。

「◎相手は援護ボックスにサポートデジモンを置けない」で対策ができますが、その能力を持つデジモンは極少かつ強くないので事実上対策は不可能と言えるでしょう。

ただし、対マタドヴォルク最後の砦と言われている渦中のカード「海より深い忠誠心」は「スロットから外す」効果を受けないため、この効果でゲージには送れないようです(ただし公式な裁定ではないので議論の余地はあります)。

Bo-1194インペリアルドラモン青枠箔押しバトルタイプA
進化条件 パイルドラモン⇔メタルグレイモン
パイルドラモン⇒「しょうりつ80%!」
究極体古代竜型・ワクチン種[WG]
「特殊能力なし」にされない カテゴリー「ワーム」の効果を受けない
メガデス890
スプレンダーブレード600
まもる(Aを0に)570
◎「空中」
◎バトル中、相手シート上の『能力「空中」を持たないデジモン』とスロットのカード全てをダークエリアに送ることができる
ロストポイント 40 30 20 20

恐らくこの弾で一番「強い」デジモン。皇帝竜の再来です。黒皇帝竜というより、究極戦刃王竜剣の方が近いでしょうか。

相手デジモンとスロットのカードを一掃する恐怖のカードです。特殊能力なしになるや粒子化の効果も受け付けません。

ムゲンマウンテンと組み合わせは鬼ですが、チィリンモンが不安要素。ライズ2のパイルドラモンが「■相手は「空中」を失う」を持っているのでそちらとコンボさせることも可能です。

ただし効果の発動はあくまでもバトル中なので、後攻のB24ベルゼなどに先手を打たれてしまうことと、忠誠心で簡単に能力が消されてしまうので、この環境では存分に暴れることはできないかと。

Bo-1213カウンターアタック!プログラム容量+50青枠ノーマル
発動タイミング:バトルフェイズ

[コスト]:なし
[条件]:自分が究極体の時
[効果]:相手が「攻撃A」の時、自分の攻撃力が2倍になる。その後、バトルに勝つと相手ポイントを相手ポイントを更に20減らす
[リミット]:バトルフェイズ終了時

St-105カウンターアタック!のリメイク強化版カードですね。

究極体しか使えないものの、攻撃力を2倍にした上、相手ポイントを更に削るという地味に強いカードです。特にアルファモンと組み合わせると効果を発揮するかと。強化U→インコネ→カウンターアタックのコンボも強烈。

弱点は、無効化耐性が一切ないことと使用条件が微妙なこと。基本的にバトルタイプAのデジモンが使うことになると思いますがプラグインなどで相手がアタックタイプを変えてくると役に立たなくなります。コネクションなどであらかじめスロット除去をしておくと良いでしょう。ライズティラノモンやヒットロックにも注意が必要です。

年季と比べると、攻撃力増強という点で優位、毎ターン継続しないという点で劣るので、どちらを使うかはデックに合わせるといいと思います。

Bo-1215緻密な戦術!プログラム容量+50青枠ノーマル
発動タイミング:バトルフェイズ
◎このカードは1枚しかスロットに置けない
◎「プログラムを無効化」する効果を受けない

[コスト]:手札2枚
[条件]:なし
[効果]:相手が使った「オプションカード・アイテム/プログラム/フィールド」1枚を、効果発揮前に無効化しダークエリアに送る
[リミット]:バトルフェイズ終了時

デジモンカードにおいての必須カード、Bo-603緻密な戦術のリメイクとなります。ただし、旧緻密とは細かな点で違いがあり、全く別のカードとも言えます。

まず良い点として、無効化耐性がある点です。これで緻密に対する緻密を受けません。そしてプログラムだけでなく、アイテムやフィールドに効く点。Bo-402プログラム緊急停止!に似ていますが、このカードは効果発揮前に無効化します。そのため、進化pに表にされて発動中のフィールドは無効化できません。

バトルフェイズ発動のフィールドはBo-610ファイル島、空中大決戦!!のみで、これはまず使われることのないカードですから制作時のミスでしょうね(この問題については11月28日に公式サイトQ&Aにて回答されたものの1週間後には回答が取り消されて元に戻っているという謎の事態が……)。

ただし、一番の問題は手札2枚というコスト。ジュレプロ禁と同じコストですが、これがこのカードを使いにくくさせていると言えます。

更に、現在の環境では緻密で無効化するようなカードがないので今のところ有効性は低いと思われます。が、チィリンによってこの先ロックが流行るようになれば、状況は変わるかもしれません。

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